【2020年4月の雑感⑤】
▲椿の花。近所にはさざんかの花が多かったのですが椿の樹も見つけました。さざんかの花と椿の花は同じ科なので似ています。さざんかは花びらが散るのに椿は花ごとぽたりと樹の下に落ちています。落ちても美しいですね。いずれにせよもう晩期の花です。近くでツツジの花が芽を膨らませています。もう少し暖かくなるとパッと明るく咲いてくれるでしょう。
私のコロナウイルス騒動の顛末
■今週は16日(木)に息子を送って行ったあと午前10時半ごろ帰宅しました。本欄へのブログをアップしたあとテレビを観ていましたが昼食後に少ししんどくなってきました。おかしいなと思って体温測定をすると37度になっていました。喉が痛くて咳も出ますので「あれっコロナかな」と思ったりしました。
●午後4時ごろには熱は38度です。これはいかんと思い神戸医療センターに電話しました。症状を伝えたのですが電話に出られた方はまず保健所に連絡してくれと仰います。電話番号を聴いて保健所に連絡しましたが電話に出られた方は「まずかかりつけの主治医の先生に連絡してその判断を仰いでください」とのこと。「それはしましたが保健所に連絡せよとのことでした」というと「主治医の先生の判断が先です」と返されました。「なんかたらい回しですね」と捨て台詞を吐いて電話を切りました。(笑)
●再び神戸医療センターに電話をすると今度は感染症センターの看護師さんが出てこられました。事情を説明したのですが時間は午後4時半を回っていました。看護師さんは症状を聴いてくれましたが受け付けは午前11時までなので、もう少し様子を見て明日の朝8時半にもう一度電話をしてくださいと仰います。
●「自分は癌に罹っており神戸医療センターで5年近くお世話になっています。癌が肺に転移していわゆる基礎疾患がある身なのでコロナが心配なんです」と言って看護師さんのお名前をうかがって切りました。(名前を聞いておかないと明日また一から説明しなければならないし、名乗った方に責任を感じていただくためです。‐笑)
●その日は家内からも家庭内隔離を言い渡されました。直ぐに布団に入るよう要請され、湯たんぽも準備してくれました。横になっても眠れません。2時間ばかりして夕方にはおじやをつくってくれました。好物なので2杯食べました。薬はパブロンを3錠飲んで横になると少し眠りましたか。目が覚めて体温を測ると37度になっていました。
●そのまま寝入って目が覚めたのは翌日の午前4時半。また体温測定をすると36.3度。あれっ大丈夫かなと思いました。体にも力が入っているしこれは大丈夫と思いトイレの後眠りました。午前6時半に目が覚めたので再び体温測定。36.2度です。起きて家内に「体温は下がった」と伝えたのですが、妻曰く「朝は体温が下がるものですからまだ安心できません」とのこと。
●隔離政策は解かれずパンとコーヒーを部屋の入口におかれました。昔風疹に罹った時に同じようなことが数日続いたのを思い出しました。前の家だったので30歳前後のころでしたかね。朝食をペロッと平らげてまたパブロンを飲もうとしたら家内から病院へ行くのだから飲んではいけませんという私にとっては謎の指令です。世話になっている身ですから逆らわず「ハイ」。
●17日(金)に神戸医療センターの○○さんへ電話。どうですかという問いかけに熱は下がりましたと答えましたが、それにはあまり反応せず、「昨日鶴崎さんから電話をいただいた後、カルテをすべて拝見いたしました。担当□□先生にも確認しましたが本日は手術の予定なので上司の先生に診て頂きます。何時ごろお見えになられるでしょう」といたって丁寧です。「じゃ近いですから9時には行けます」「お待ちしています・・・・」と私の経験ではまるで上得意客への対応です。(笑)
●この看護師さん、採血のため中央治療室に行ったところわざわざあいさつに来られました。こちらは恐縮して「どうもありがとうございました」とお応えしましたがこれも異例のことです。たぶん心配していただいていたのでしょうね。
●家内はまだ信用していませんが私の中ではもう大丈夫と思っていました。早速病院について先生の診察を待ちました。内科ではなく外科部長の先生が担当です。外科外来の看護師さんが事前に聴き取りに来られたので昨日からの顛末を伝えました。その後1時間ほど待って先生の診察がありました。
●血液検査の結果には異常はないですねとのこと。あとは問診です。事前に伝えたのに伝わっていないのかという質問が多く、どうかなと思いましたが逆らえません。(笑)後どうするかは専門の部署と相談をしますので外でお待ちくださいとのこと。消化器外科の先生にとってもコロナ疑惑の患者への対応は不確かなのかなと思いつつ待ちました。
●しばらくすると看護師さんがCT検査をしますので放射線科に行ってくださいとのこと。CTを撮って(今回は造影剤を使用しませんでした)戻ってしばらくすると診察室に呼ばれました。驚いたのは先生とは2mぐらい離れたところに椅子がセッティングされていたことです。
●先生は「お互いのためにこうした方がよういようなので」と説明していただきましたが、おそらく院内の感染症センターからの指示なのでしょう。普段は癌患者を診察されているので私のような「コロナウイルス感染疑惑」の患者への対応はまだ徹底されていなかったのでしょうね。
●CT検査の結果を見ながら先生は、「癌の状態は変わりませんが肺に特段変化はありませんね。これではPCR検査は必要ないですね。」「抗生物質だけ処方しておきます。」とのことでした。私は想定していたことなので「ありがとうございます、お手数をおかけいたしました」とお礼を申しました。「何か変化があれば月曜日に○○先生の外来診察があるので一応予約を入れときます」と言われるので「この後何もなければ電話すればよいのですね」と尋ねると「いや黙って来んでもいいですよ」とのこと。
●内心「そんなァ」と思いながら診察室を出ると看護師さんが追いかけてこられて「何も変化がなければ外科外来の受付に電話をください」とのことでした。そりゃそうだろうと思いながら帰ってきました。先生もコロナウイルス感染患者じゃなくて安心されての軽口だったのかもしれません。
●家内はまだ半信半疑のようです。帰ってきた下の息子も「まだ安心できない、またぶり返すかもしれないから」と2人とも「良かった」とは言ってくれませんでした。2人とも1週間ほど前から風邪をひいていて調子が悪いせいかもしれません。それに共通する心配性の性格でしょう。それだけコロナウイルスに関する恐怖の情報は浸透している証拠だと思います。
●上の息子の「俺は心配ないと思っていた、風邪の家庭内感染やろ」には救われました。病院もまだまだ私のような患者を相手にしなければならず大変だと思います。それに院内感染の危険性は存在しているので病院としてはナーバスにならざるを得ないでしょうね。神戸市立医療センター中央市民病院のようになっては困りますからね。
●私たち家族もまだまだ安心できません。リスクはみんな同じです。再び懸念が生じるような状態にならないことが重要だと思っています。それに普通の風邪でも早く治さないといけませんね。
●以上が私のコロナウイルス疑惑の体験記です。ちなみに今朝18日(土)の体温は35.8度でした。まだ終息したわけでもなく厳戒態勢は続いています。私の病院通いも月に2回は行かねばなりません。安心はできませんが一瞬ひやりとしたことは事実です。自分が感染して他人に迷惑をかけることになってはたまりませんからね。皆様もくれぐれもご注意ください。<完>
■今日19日(日)の本稿を推敲してアップしようとしています。朝6時には目が覚めて眠れないので布団の中でスマホを見ていたらコロナの感染が急速に増加していますね。こういうニュースに接していると気が滅入ります。できるだけスルーしようと思います。
●今月は小説を読みすぎて疲れました。テレビで韓国や米国のドラマも見ているので目も疲れたようです。体を動かすようにしなければと反省しています。
今朝の体温測定は昨日と同じ35.8度でした。のどの痛みも抗生物質のお陰で和らいできました。もう一息です。
- 登録日時
- 2020/04/19(日) 09:48