【2021年01月の雑感②】病気備忘録
▲花屋さんの店頭にて。私の散歩道には花は咲いていません。買い物散歩で通る花屋さんの店頭を覗いてパチリ。
終わりの始まりか
■1月4日(月)に今年初めての定期診察に神戸医療センターに行ってきました。コロナ禍で初詣でも中止をしたので病院が初詣でのようなものです。(笑)この日は年末に予約しておいたCT検査を診察前にやってもらいました。
●結構すいていたので受付の女性も「今日は早いでしょう」と仰っていただきました。ところが予約時間の1時間以上過ぎても名前を呼ばれません。しびれを切らしていると受付の女性が「鶴崎さん次に呼ばれそうです」とわざわざ伝えに来てくれました。今日は早いと言った手前遅いのを気にされたのでしょう。
●診察室に入って新年のあいさつをして先生の診断結果を待ちました。まず血液検査の結果、「腫瘍マーカーの数値がかなり上がっています」とのこと。「この2回ほどで急上昇しつつありますね」と数値の推移表を見せてくれました。
●「癌が進行しているんですね」と答えると、今度はCT検査の所見を見ながら「少し大きくなっているようですが、それよりも『副腎』に転移しているんですね」と仰いました。私は冷静を装いながらも心の中では「これはいかんな」と思いました。
●先生は副腎への転移の理由を述べておられましたが私の理解力ではよくわかりません。すでに動揺があったのだと思います。肺の中でのがんの増殖を予想はしていましたが転移は想定外です。以前の主治医の先生との会話で「先生私の場合どのようになって死んでいくんですか」と尋ねたことがあります。
●その時先生からは「肺の中の癌が大きくなるとか、数が増えるか、他の臓器や骨に転移して全身の衰退になったときでしょう」と聴いていました。苦しむか否かは個々の状態次第ですから分かりませんとのことでした。
●肺の癌の状態は右肺の上のものが11㎝から13cmへ、中位置のものが16㎝から27㎝へ(これが大きい)、下位のものが21cmから26cmへ、左肺のものは1つで21㎝から20㎝へこれは測定の仕方の誤差でしょう。大きくなっておらず、数は増えていません。
●画像を拡大してもらうと、大きくなった癌から髭のようなものが出ていて血管にまとわりついているようでした。癌が肺の中で増殖してさらに栄養を補給しようとしているのでしょう。最近多くなった咳もこの影響かもしれないとのことでした。
●副腎への転移の癌は15cmもありました。確か右側のものだったようです。わたしはこれが厄介になりそうな気がしました。(直感ですが)副腎がどのような働きをするのかはこれから調べようと思いますが、腎臓を助けるものではな
いでしょうか。(ネットで見る限りそうではないようです)
●ネットで検索してみると以下のような記述が見つかりました。私の場合は肺に癌がありますが、これは直腸がんの転移したもので肺がんとは言わないそうです。(主治医の先生談)
●肺がんが副腎転移したときの症状
副腎は、血圧を調整するホルモンや、血液中の糖や脂肪分を調整するホルモンなど、いろいろなホルモンを作っている臓器です。副腎に腫瘍ができると、これらホルモンの量が増えたり、減ったりして、さまざまな症状が出ます。
副腎転移が起きてホルモンの量が増えすぎると、顔がまるくなる、血圧が上がる、お腹に脂肪がつくなどの症状が現れます。これをクッシング症候群と呼びます。逆に、ホルモンが少なくなると、悪心・嘔吐、腹痛、低血圧などが起こることがあります。
●次回先生とはもう少し突っ込んだ話がしたいと思いますが、先生も経験が浅いのでこれから調べられるのではないかと思います。それよりも次回の診察(1月18日)には『家内を連れてくるように』とのこと。
●まだ元気なうちに緩和ケアをどうするかを相談しましょうと仰いました。自宅療養なのか施設に入るかなどを同病院の癌支援センターの話を聴いて、相談してもらいたいとのこと。
●現在服用中の抗がん剤「ロンサーフ」の他にも1種類あるが、効果は多くを望めないとのこと。どうやらロンサーフの効き目が薄れたところで私の癌ライフは終焉を迎えるという口ぶりでした。「(平均9か月の存命の)薬で19か月も頑張られたのですから」と慰めるようなことも仰っていただきました。
●「ですがいつまで持つかは個人差があるのでわかりません」とのこと。この数か月で終わりと『余命宣言されたわけではありません。』いざという時の準備をしておこうというアドバイスだと思います。ですが、昨日は流石にショックでしたね。
●昨夜は明け方に東京の下町をさまよい迷子になった夢を見ました。長いこと東京には行っていないのになぜでしょうね。(笑)それより今朝になって横綱白鵬関の新型コロナ感染のニュースを知りました。私も気を付けねばなりませんね。基礎疾患があるので感染するとやばいでしょう。当面はその方に意識を集中します。
●私の人生の終わりの始まりはやってきたようです。ですが新型コロナでは死にたくないです。(笑)これから毎日、最後の冥土へ旅立つ準備をして、『飛ぶ鶴後を濁さず』を実践しようと思っています。(笑)
■今日は1月6日(水)本文の推敲をしています。昨夜はよく眠れました。随分と前に死への覚悟はできていますのですぐに落ち着いて立ち直りました。残された日々を穏やかに愉しく生きるよう努力すべきでしょう。私の場合は残された人生で仕上げなければならないものはありません。世の中に役立つことは少なかったですが、精一杯生かされ生きてきたと思います。人生はただ生きることが目的ではなく、世の中のために何らかの貢献ができることが望ましいはずです。
●それも叶わなくなった今は、寿命が尽きる時まで生かされ生き抜くことでしょう。今年いただいた年賀状を拝見しながら「よく頑張っているな」とか「幸せそうだな」とか思いを馳せながら淡々と過ごしています。皆様も「笑顔が何より、元気がいちばん」と唱えながらコロナに負けずご活躍ください。<完>
- 登録日時
- 2021/01/06(水) 17:16