【2021年02月の雑感①】病気備忘録
▲花屋さんの店頭から。プリムラ・ポリアンサスの花。花言葉は『無言の愛』を選びました。
冥土への準備は気が重い
■2月1日(月)に定期診察に行ってきました。血液検査の結果、腫瘍マーカーの数値がまた上昇していました。癌が少しずつ進行しているのでしょう。白血球(好中球)の数値も減っていましたが次の投薬には支障のない範囲なので抗がん剤「ロンサーフ」は続行することになりました。
●あとは薬の処方箋を貰うだけで2時間近く待って10分診察でした。喉の調子が良くないので痰切以外に咳止めの薬を処方してもらいました。先生は「あまり効果はないのでそのつもりで」と仰いました。その後1日3回服用していますが、多少は効いているようです。(笑)
●当日、癌支援センターで前回の緩和ケア病院の選択について話し合いました。看護師のOさんとは顔見知りなので話はしやすかったですね。私の方で2つほど候補病院を決めていたので今後の進め方についてお伺いしました。ただ2つの病院とも直近コロナウイルスのクラスターを発生していたのでその点が懸念として伝えました。
●ホームページではもう大丈夫と謳っておられますがその点は確認して欲しいと伝えました。病院を訪問して先生の話を伺い施設の見学だけで5,000円ほど費用が掛かります。数多く当たれば良いというものでもないようですから、2カ所に絞っています。
●次回1月15日の定期診察の日に再度話し合い、スケジュールの確認を行います。ただ私の内心ではもう少し暖かくなって、緊急事態宣言が終了してからでも遅くはないかと、先延ばしの気持ちが働いています。
●未来に希望のないことですからやむを得ません。これから身辺の最終整理と葬儀場の予約も必要になってきます。気が重いので踏ん張って気合を入れないといけないなと思いますが・・・。
■そんなおり2月2日(火)の夜、便秘気味だったので風呂上がりにトイレを頑張ったところ、出てくれたのですが便器は鮮血で真っ赤になりました。肛門が切れたと思うのですが、下血は不安です。下痢じゃないので直腸や大腸は大丈夫と思いますが嫌なもんです。
●家内は直ぐに病院に行くように言いますが、主治医の先生の外来診察日は月曜なのでしばらく様子を見ることにしました。3日(水)は再び便秘です。血を見てびっくりしたのか排泄の気配すら起きません。4日(木)には朝、酸化マグネシウムを飲みました。これで排泄が出来ればよいのですが。
●今日は5日(金)まだ出ません。(笑)昨日から抗がん剤の副作用で食欲が落ちています。無理やり食べますがそれでも量は減ります。そのせいで余計に出ないのでしょう。出血がショックで精神的に止まっているのかもしれません。情けないと思うのですが自然にもよおすまで待ちます。
●水分を多く採るように気を付けています。私は水分補給が少ないと以前の主治医の先生から指摘を受けたことがあります。習慣なのでしょう。なかなか気を付けないと直りません。
●今日はようやく本の整理に取り掛かりました。身辺を身軽にしておかないといけないのは分かっているのですが、気が重いのも事実です。ですがこの10日ほどでやると決めました。きっと10日後にはすっきりするでしょう。行動を起こすにはやはり目標の設定が重要です。それが意志を継続させる鍵でしょう。
■2月6日(土)今日は少し暖かい。今朝で抗がん剤「ロンサーフ」の前半5日間を飲み終えました。ほっとしたせいか3日ぶりに排泄が出来ました。良かった。出血もありません。やはり前回は肛門が切れての出血だったのでしょう。いやあ急にすっとして体が軽くなったようです。(笑)
●2日間休薬です。来週月から土まで後半の服用があります。通じは重要ですから順調にいくことを願っています。昨日身辺整理で本を整理したのと溜まっていた埃を掃除したのが良かったのかもしれません。今日も夕方に小一時間ほど続きを行います。
●整理していると積まれて埋もれていた書類や本が出てきます。本では「対談昭和史発掘」松本清張著が出てきました。昭和50年に松本清張が城山三郎、五味川純平、鶴見俊輔の3氏と対談したものです。2009年発行の文春新書です。カバーをしていたせいか随分と綺麗なままでした。
●興味深い内容のようです。以前読んだ時のことは忘れています。いまは五味川純平氏の小説「戦争と人間」を読んでいるのとBS‐TBSの「関口宏さんと保阪正康さんの対談紙芝居」を見ているせいで関心が高いのです。また楽しみが増えました。2,3日前には保阪正康さんの「陰謀の日本近現代史」(朝日新書)を買ったので合わせて読みます。
●新聞の切り抜きで2019年2月22日付の「がんとともに、抗がん剤いつまで」という記事が出てきました。この記事では抗がん剤治療をやり続けることで日常生活に支障がきたすことがある。どこかで止めて緩和ケアに入る方が良いとの内容です。癌患者は亡くなる1か月前まで元気な場合が多いと医師の発言もありました。
●今の私にぴったしの内容に驚いています。これも運命のお告げかとも思ったりしました。抗がん剤治療をしている人は死ぬ1か月前まで元気に暮らせるという文章が印象に残りました。ということは今元気でも急に危なくなる可能性があるわけです。
●個人差がありますから私の場合はどうなるかは分かりません。ですが流れは準備せよと言っているようです。準備は気が重いと言っている場合ではないかもしれません。整理の初日にこういう情報に出会うのも何かの縁かもしれませんね。引き続き頑張って準備をしようと決心しました。
●まだまだ捨てる本や資料それにDVDやCDもあります。思い切ってお別れします。今までの人生の愉しみに貢献してくれたものですが、活用せず保存していたものも沢山あります。意味のないことをしたものです。捨てることで未練に終止符を打ちます。
■2月6日は46回目の結婚記念日でした。昼食の時に家内に指摘され思い出すありさまです。感謝はしていますが忘れるなんて申し訳ないことです。ダメ夫ですね。<完>
- 登録日時
- 2021/02/06(土) 13:25