【2021年02月の雑感④】
▲キンセンカの花。花屋さんの店頭から。キンセンカ(金盞花)の花色は、眩しいほどの黄色やオレンジ。キク科の植物なので花びらは菊の様に何枚も密集して豪華に開いています。菊は手のひらほどの大きさの花を咲かせますが、キンセンカ(金盞花)は冬でも花を咲かせ市場にも出回る為、冬から春まで長く楽しめます。また、日本ではあまり定着していませんが、食用の花としても名を馳せています。所謂エディブルフラワーに分類され、ハーブとしての効能や、サラダ、ケーキの彩りに重宝されている花です。花言葉は「別れの哀しみ」「忍ぶ恋」
クリティカルシンキングって何?
■2月23日(天皇誕生日)の朝日新聞の朝刊記事に五輪組織委の有識者懇談会メンバーのデービッド・アトキンソン氏(小西美術工藝社社長)の興味深いインタビュー記事が掲載されていました。先般の半藤一利さんの追悼を書かれた加藤陽子先生の記事の中にあった、日本人の欠点は何かと考えると二つある、『当座しのぎの根拠のない楽観性と排他的同調性の二つだと』。という半藤さんの言葉と共通するものを見出しました。
●記事は冒頭の記号をクリックして参照していただくとして、私が興味深かったのはアトキンソンさんの日本人にはクリティカルシンキングが欠けているという事でした。今回はこのことを取り上げてみたいと思います。
●記事ではアトキンソンさんは『日本は、いろんな人の意見を排除はしないが、多くの場合取り入れもしない』『日本人は思い込みや俗説が多い。専門家に確認しない、検証しない。』『例えば東京五輪が日本経済の起爆剤になるというのも俗説』『五輪で観光客が増えるというのも、何の根拠もない思い込み』などと述べられ(記事から切り取っておるので本文を参照してください)ています。
●そのうえで『日本の決定的な問題は、クリティカルシンキング(批判的思考)が十分にできていないこと。これは、仮説を立ててロジックを分解し、データーで検証し、結論を導き出すもの。』以下大学教育の問題点も指摘されています。
●この記事は朝日新聞の塩谷記者がインタビューをされてまとめられたもので、紙面に限りもあるでしょうからアトキンスさんの意見が十分に反映されているかはわかりません。五輪組織委・有識者懇談会メンバーとしての経験から気づかれたことを述べられたものと思います。後半には森前会長の問題発言にも触れられています。(記事参照)
●私はアトキンスさんの主張に全面的に賛成ではありません。それこそクリティカルに読んでいます。なかでも日本人はクリティカルシンキングが十分にできていないなどと言われると、そうでない人も多くいるだろうと反論したくなります。組織委の懇談会ではそういう会合が多かったのかもしれませんが。
●日本人にも多くのクリティカルシンキングができる方々がおられるはずです。残念ながら実証する術は持ち合わせていませんが。この辺はわずかな経験から憶測で発言しています。記事にもある森前会長の発言を、僅かの経験から検証されていないものを押し付けたと述べられていますように。
●私たちの会合での会話や日常会話では意見を述べれば必ず根拠を示すとか、データを示すということなどありません。先入観や憶測でものを言うのは普通だと思います。ただ明確なテーマを持ったビジネスの会合などではクリティカルな会話は必要でしょう。
●ただクリティカルシンキングとは並列的に、ロジカルシンキング、ラテラルシンキング、クリエイティブシンキングなど思考方法にはいくつかの方法があります。アトキンスさんのように日本人にはクリティカルシンキングが欠けているという指摘だけでは不十分だし、誤解を招く恐れもあります。
●そこで今回と次回では私の手元にあるクリティカルシンキングの教科書を頼りに私なりに解説をしてみようと思います。久しぶりにビジネス書を取り出し、一番シールを沢山貼ってある入門書をベースにします。書名は『3分で分かるクリティカル・シンキングの基本』小川進・平井孝志著、日本実業出版社 2009年刊です。私が元気にコンサルタントの仕事をしていたころの学び本です。
■2月の生活態度評価を書かねばなりませんのでここまでとし、次回に基本から学んでいきましょう。(3月上旬の予定)
寒かった冬の最後である2月も今日で終わります。私も何とか冬を乗り切れそうです。明日から3月、春の始まりの月です。何となくトンネルを抜けたような気がしています。では2月の生活態度評価をしておきます。
●健康管理
2月は抗がん剤の服用も比較的問題なく過ごせました。ただ飲んでいる時と休薬の時では体調が微妙に違います。今月も便秘と下痢が繰り返され日々の排泄には気を使いました。
①食事:昼食は相変わらず自分で調達することが多く、好きなものを食べました。寒いので麺類が多くなりがちでした。ただスーパーで298円(税別)のポトフ、鶏団子スープ、サケ入りかす汁を見つけ重宝しました。麺ではなくごはんが食べられますから。
冷凍食品は相変わらず重宝しています。よく食べますがすぐに買ってくるので家内からクレームが出ています。大阪王将の羽根つき餃子(水と蓋要らず)を新しく買いました。まだ食していませんが楽しみです。
家内の晩御飯では変わらずおでんが多かったですね。しかしカレーは少なかった。彼女も少し疲れているようです。無理は言えませんが26日に広島から牡蠣が届きフライにしてくれました。これが抜群に美味しくて堪能しました。本人は疲れて胸がむかつくなどと言っていましたが。食事は牡蠣フライの旨さでハロー効果の90点。
②運動:買い物散歩は続けています。週に3から4回でした。室内での軽い運動は続けています。それでも少し運動不足気味だと思いますので変わらずに70点。
➂睡眠:よく眠れる日と眠れない日がありました。排泄は大事ですね。2月20日に歯が痛くなり21日の夜は一睡もできませんでした。今は回復しましたが、寝る姿勢の改善に手間取っています。モカコーヒーは飲んでも大丈夫になりました。評価は70点。
④ストレス:あまりありませんでしたね。ただ便秘と歯痛はストレスになったでしょう。イライラはしないのですが気にはなります。おそらく影響はあったと思います。得点は70点
⑤行った行動:家事手伝いは変わらず順調に行いました。買い物、風呂洗い、部屋の掃除、ゴミ出し、布団上げ、洗濯物の取り入れと変わらずやりました。評価は90点。
●総合得点は390点で平均78点です。前月と同じです。数値は同じでも随分と違う気がしています。数値だけでは詳細や変化が分からないことを実感しています。人間の状態は数字だけでは計り知れないものです。
●あと千回の晩飯は通算775回で775/1000で77.5%の進捗です。来月末で80%越えか。あと千回と決めてから2年が経過、歳月はとどまることなく流れています。風呂場で砂時計を使っていますが、時間の流れが実感できます。
■明日3月1日は定期診察です。緩和ケア病院の選択の相談があります。またCT検査で癌の状態を診ようという事になりそうです。(3か月に1回ぐらい)
おそらくいくばくかの進行は避けられないでしょう。
●カレンダーは2月と3月は同じ曜日で始まりますね。今月は28日まで、3月は31日までありますから4月からは曜日はまた変化します。3月では大相撲春場所も終わり、プロ野球、高校野球も始まります。オリンピックの開催も見えてくるでしょうね。相撲が楽しみです。(笑)
●3月にはコロナ禍の非常事態宣言も解除されているでしょう。しかし油断は禁物です。感染拡大に巻き込まれないよう、各人で基本生活態度を守りましょう。ワクチンが行き渡るまでまだまだ時間を要します。みなさん気を付けてください。そんな中で春の自然界を愉しみましょう。
●金・土で録画していた「ゴッドファーザーPARTⅡ」を観ました。今月新しいBDで最終章の再編集版を見たところなので作品の魅力度の違いを痛感しました。やはりPARTⅡは素晴らしい!特に作品の構成、主演のアル・パチーノの若き日の凄さ、あの眼、表情、声は老いた最終章とは比べ物にならない。ジョン・カザールのフレドも上手いな。プライドの高いダメ男ぶりが見事です。パチーノ以外の女優陣は最終章の方が味のある人が多いですね。ダイアン・キートン、タリア・シャイア共に全2作の小娘から素敵な大人の女性に成長されています。
2作品の対比鑑賞はお勧めです。
●今月末に衝動的にHMVのネットでヘルベルト・ケーゲル/カプリッチョ録音全集(8CD)を購入してしまいました。ベートーベンの交響曲全集が中心です。6つ目の全集になってしまいました。どうして買ってしまったんだろうと商品が届いてから思っています。(笑)<完>
- 登録日時
- 2021/02/28(日) 11:11