【2021年04月の雑感①】
▲腰痛治療の帰りに近隣で撮影した「満開の桜」とチューリップの花。3月末から4月3日までの命でした。5日にはもうほとんど散ってしまい、あの花のふくよかな美しさは見る影もありません。チューリップもいまが最盛期でまもなく花が開いてしまうでしょう。
卒業したこと、すること
■昨日の雨で桜の花も大方散ってしまいましたね。今年は奥須磨公園に花見に行くぞと決めていましたが、前回書いた腰痛が治らず断念しました。本当に残念な思いをしています。残念な思いというと「卒業」という言葉が思い浮かびます。
●普通は学業を成し遂げて卒業するので晴れやかな気持ちになるのが卒業ですね。私の場合人生を振り返ると卒業とは「晴れやかな気持ち」よりも「残念な気持ち」になることが多かったですね。ちょっとふりかえると・・・
●学校の卒業は普通でした。というかあまり記憶に残っていません。故郷の奈良から神戸に出てサラリーマン人生が始まりました。会社を卒業したのは36年後の民事再生をしたからです。再建の途中で卒業させられました。失業ですから残念な思いでした。
●コンサルタントとして独立して12年。癌に罹って仕事は強制終了でした。この時も残念な思いをしました。仕事の卒業は残念な思いしかありません。趣味においては長年愉しんで卒業したのが、①ゴルフ ②野菜作り ③クラシック音楽演奏会の3つです。
●ゴルフは癌に罹って止めました。野菜作りは阪神淡路大震災の後、神戸市の貸農園を借りて4年やりましたが、それで抽選に当たらず卒業しました。腰痛がひどくなったのも要因です。そして兵庫芸術文化センターの定期演奏会の会員になったのが2011年でした。それから2020年の2月まで毎月通いましたがコロナ禍で中断。今年の9月から再開で今月年間シートの発売です。
●ですが癌が進行して来年の6月まで生きていられるかわかりません。そこで申し込みは断念。卒業することに決めましたが非常に残念な思いです。仕事、趣味と振り返りましたが、後は家庭、健康でしょうか。人によっては信仰がカテゴリーになるかもしれません。
●家庭は卒業することはありません。その時は私がこの世から消える時でしょう。これも考えてみれば残念なことと言えます。親子4人で創りあげてきた家庭そのものは誇らしく思いますが、素晴らしいものを築けたかと言えば残念なところがあります。
●卒業は残念な気持ちになることが多かったのですが、それでも次の人生への糧になったと思います。何かを止めることは余力が出来ます。同じことの繰り返しではなくその経験を活かし、新しいことに取り組む自力になるのではないでしょうか。残念な思いはやむを得ませんから消化して、それに引きずられることなく未来に目標を据えて生き抜くステップにするものだと思うようにしています。
●健康では私の場合癌から卒業することは叶いませんが、それはそれで共生しながら生き抜こうという思いに至っています。まだまだ愉しむことには事欠きません。桜の花は近所で我慢しましたが、まだまだツツジ、薔薇、紫陽花、百合と花見に事は欠きません。今年は少し足を伸ばしてみようかと思います。早くコロナのワクチンを接種して欲しいですね。
■3月27日(土)から左腰が痛みだし、31日(水)に近所の外科クリニックに行って電気治療を始めました。ですが4月5日(月)まで連日通いましたが回復の気配がありません。電気治療の後も立てないくらい痛いので「イタタっ」と言っていると看護師さんが先生に診てもらいましょうと連れて行ってくれました。
●初診の時は先生も忙しかったのか2年前のレントゲン写真を見て電気治療という診断を下されました。今日は「先生、痛みが一向に和らがないんです、癌の転移じゃないですか」と訴えると、レントゲンを撮りましょうという事になりました。その結果、「癌は転移していないけど、第12胸椎の圧迫骨折やな」とのこと。「女の人に多いんやけど、あんたの場合は抗がん剤のせいで骨が弱くなっているんやな」とのことでした。
●4週間に1回飲む薬を処方してもらい、しばらく電気治療を続けるようにとのことでした。来週12日(月)には神戸医療センターの定期診察なので主治医の先生にもそのことを伝えようと思います。主治医の先生は腰痛でしょといって湿布テープしか処方してくれませんでしたから、情報は伝えておかなければいけないでしょう。
●この1週間は「腰痛」にヒノキの花粉症が重なってつらい毎日でした。腰痛は夜中にトイレに起きるのに大変です。6年前にがんの手術をした後のことを思い出し頑張っています。布団から起き上がるのに激痛が走るからです。6年前も必死でベッドから降りて戻りました。今回は夜中に2回ぐらい目が覚めるので大変です。3回目は明け方ですがそのまま起床するようになりました。
●まだまだ試練は続くと思いますが、「なんのこれしき」と頑張っています。こういう試練もいつか『卒業』して「晴れやかな気持ちに」なれるようにと思っています。残念な気持ちになった過去の卒業から「卒業」します。<完>
- 登録日時
- 2021/04/05(月) 14:49