【今月のトピックス②】
チラシと売場は一致していなかった。
■3月13日の携帯電話auショップのチラシを賞賛いたしました。その中で店舗ではチラシのとおり展開されているかどうかについて私の懸念を書いています。
■案の定、その週は該当するお店ではチラシどおりの展開は全くありませんでした。チラシすら貼っておられません。よくあることなので「やっぱりな」というのが感想でした。ま、来週には良くなるかもしれないと思い、その後2週間のチラシと店舗に注目していました。
■その結果、チラシはいつもどおりの商品羅列型のおまけイベントと新規割引訴求に戻っていました。新入学生を主役にすることも、「高校入学おめでとう」もありません。
■店舗ではその後の商品羅列型のチラシに近い売場でした。それは特別変化したものではなく、従来の延長線上のままです。皮肉にもチラシと売場は一致したわけです。
■商売は結果が良ければそれで良いのですが、折角の新しい試みを店頭で展開しないで止められたのは残念です。おそらくお店の方々は寝耳に水のチラシだったのでしょう。あるいはもともとチラシを考える人と店舗の人の間に協働するというマネジメントはなされていないのでしょう。
■「良い結果を生み出すのは良いプロセスから」という考えでおります当社の考え方からすると、このauショップを運営されている会社の改善点は容易に想定できます。
■おそらく何人かのお客様は失望されたかもしれません。しかし、それをお店に発信されることはありません。ですから今回の悪影響は認識することはできないでしょう。おそらく当面の商売には大きな影響はなかったのかもしれませんね。
■私が余計な心配をする必要は無いのですが、惜しいなと思っています。モノが売れ難くなっている昨今、割引き価格訴求とおまけ販促一辺倒に変って、必要性を喚起しようというチラシは素晴らしい試みだと思います。
■ぜひ店舗でも展開されて、お客様の反応を検証されればそこから新たな販売促進のヒントが掴めたのではないでしょうか?いやこのことは、単なる販売促進ではなく、販売店のお客様に対する満足度を充実させる姿勢のあらわれになると思ったからです。<完>
- 登録日時
- 2010/03/31(水) 14:37