【3月のトピックス③】
テレビ情熱大陸から「改善士 横田尚哉の挑戦」
■テレビ「情熱大陸」というのを見ました。今回の主人公は改善士と名乗る横田尚哉さんという方です。横田さんは2003年より主に地方自治体の公共事業の改善に取り組まれ、何千億というコストダウンをしながら、当初の目的を達成されているという紹介を新聞で拝見したのがきっかけでした。
■横田さんは若い時に、(現在も45歳と若いのですが)私が済んでいる兵庫県にある明石海峡大橋の建設に携わられました。阪神淡路大震災のあとの復旧にも貢献されたそうです。そういう現場の経験を経てから、米国でバリュー・エンジニアリングを学び、そこでファンクショナル・アプローチというメソッド(方法)を体得されました。
■それでもって6年間で59件目という改善プロジェクトを実施され、多くの成功を収められ、各地から引っ張りだこのようです。テレビではこの59件目の案件を中心にその活躍ぶりが紹介されています。
■世の中の全てのモノには「機能」がある。モノをモノとして見るのではなくその機能に目を向けることで「改善点」は見えてくるという。具体的にはそのモノは「何のため」「だれのため」にあるのかと問いかけることだということです。
■大学での授業風景も出てきますが、その中で横田さんは学生に次のような課題を与えていました。
( ① )は( ② )を( ③ )するモノ
①に何かモノを当てはめ、それを主語に②には「何を」③にはどうするものかを書き込ませていました。
■例えば、①眼鏡はとすると、②は視力を ③補うモノという回答を導き出し、コメントは、人は眼鏡というモノが欲しいのではなく、眼鏡がもたらす効用を求めるのですということです。
■この効用がファンクションです。横田さんの著書「ワンランク上の問題解決の技術」(2008年7月発刊)によりますと、このファンクションの意味はいくつかあります。それは「意味」「意図」「働き」「役割」「目的」「効用」「効果」「性能」「機能」「理由」という多岐にわたる表現がされています。
■テレビでは具体例として冒頭にも紹介しました、大分県の自治体のプロジェクト会議の4日間の内容が凝縮して紹介されています。30億円かかる公共事業を20億円で当初の目的を達成するにはどうすればよいか、というのをファンクショナルアプローチで解決していくドキュメントです。
■この過程で横田さんは、あらゆる改善点は、何のためという「目的」「役割」を考えていくと見えてくると仰っています。テレビではそれも実証されていきます。そして問題解決を「なぜそうなったのかという原因を追求」するのではなく「何のためにそうしたいか」を考えるという未来志向なのが特長です。
■横田さんのメソッドの優れているところは、改善点の発見に重点をおいていること、そのためにモノやコトが有する機能の目的や役割を徹底的に考えるということです。それができればより良い解決手段は考えられる(簡単ではないが、的外れにはならない)というやり方です。そこには、誰かを責めるという人を対象にすることや、なぜできないのかを追求する過去志向はありません。
■これは公共事業だけでなくいろんな分野に応用できる方法です。しかし考え方はわかっても、具体的な方法は著書を参考にしても簡単ではありません。いままでの問題解決法で成功されている方は参考になるところを取り入れられたら良いでしょう。
■この方法をマスターされたい方は横田さんの著書を読まれることをお勧めします。そして、実際にやってみないと習得は出来ないでしょう。繰り返しやらないと難しいなというのが率直な感想です。私は自分のやり方に参考になるところを取り入れる道を選びます。
■尚、同番組は放送済みですからご覧になりたい方はネットで「情熱大陸 横田尚哉」で検索すれば動画で見ることができます。30分番組ですから一度ご覧下さい。
■「今日よりもっといい明日をめざして・・・」いい言葉です。<完>
- 登録日時
- 2010/03/31(水) 14:40
