【4月のトピックス④】
勝ち組企業のトップが求める理想の人材とは?
●4月の半ば頃のテレビ番組で「カンブリア宮殿」というのを見ていましたら、作家の村上龍さんが勝ち組企業のトップにインタビューで「人材づくり」についてたずねておられました。
●手元のメモでは「理想の人材スペシャル第2弾」となっていますから同じテーマで2回目なんでしょうね。今回は流通・サービス業を中心にとりあげられていました。
●1時間番組で7人の経営者へのインタビューですからはしょってはいますが、何を求めているかはわかるように構成されています。聴いていて殆ど同じようなことを求めておられるので、なるほどと思いながら思わずメモをしていました。さらにポイントのみに絞ってご紹介いたしましょう。
●日本マクドナルド 原田社長
日々いまの仕事、いまの課題を期待以上やりとげていくこと。それによって仕事を通じてキャリアが積みあがってくる、そのためには【主体性が発揮できるか】がポイントである。
●王将フードサービス 大東社長
【率先垂範】人材は上を見てしか育たない。上のものからやらなくてなぜ下の人間を動かすことができるのか?自分ができるから、部下に指示しやらせることができるのである。黙っていても店長とわかる人間にならねばならない。
●ニトリ 似鳥社長
【自分の人生にロマンとビジョンを持て】(60年計画‐キャリアプランづくりを毎年更新すること)、そして日々【反省書を書く‐観察、分析、判断、対策を繰り返す】を徹底して習慣化すること。それができるのが人材。
●ABCマート 野口社長
【自分で目標(ハードル)を設定して乗り越えていける人、そのための仕組みづくりとマンツーマンの教育支援は行う。目標に向かって売ることが楽しいと思える人間になれ。
●ユニチャーム 高原社長
【主体性のある人材】そして心身ともに強い人が必要である。
●ユニクロ 柳井社長
【サラリーマン社会は終わった。すべて自営業者であるという意識を求めている。】自分の判断で采配がふるえるようにしている。お客様の要求を満たすために我々の仕事はあるということを知り、リピート客を増やすという考え方で仕事をやっているかで結果は決る。
●日産自動車 カルロス・ゴーン社長
ゴーン氏は村上氏の質問には答えていない。日本の人材づくりの間違いを指摘している。それは企業・行政・教育機関の連携が必要だということ。教育機関は日本の企業の進む方向を知って教育しなければならないと訴えている。自社で自動車大学校を持っているだけに、持論を展開しておられた。
●村上龍さんのまとめは【甘えあう社会から自立を促進する社会へ】成功より生き残りが現実だという厳しさを伝える見解でした。
●それぞれの企業の業種、業界での置かれている状況、その中でのビジョン、戦略、組織、システム、企業風土が前提でのトップが求める理想の人材なんでしょう。このトピックスを読まれた方は、自分で自分のことは考え、行動することが重要だなとあらためて気づいていただければと思います。<完>
- 登録日時
- 2010/04/23(金) 12:47