“保育園不足”や“待機児童増加”の話題が世に出てきて
久しいですが、我が家も今年、その影響をまともに受けた
家庭の1つでした。
2か月ほど前のこと。
この春からの入所を決定する面接を受けてきたんですが
1歳から5歳児までの各クラスの定員は1名から多くて
2名なのに集まった親子はそれぞれのクラスに
20組を優に超えていたでしょうか。
(およそ12倍の競争率!!)
面接が行われるホールは
少しでも入所に有益な情報を得ようと
躍起になっている親たちでてんやわんやの大騒ぎ。
保育園不足を受けて、2~3年ほど前から
周辺に新しい保育園が出来るという話が持ち上がって
いるものの、いっこうに実現する気配がありません。
●新規参入に反対する保育園業界
そんな折、待機児童問題に関する新聞記事が
目に入ってきました。
読むと、既存の保育園業界が新規の参入者に対して
猛反発しているという内容。
保育園不足解消のため、国は自治体と社会福祉法人に
限られていた保育園運営の参入制限を、
数年前から緩和していたらしく
また、NPOや株式会社の参入によって
保育園供給を促そうともしているらしいのですが
それにもかかわらず保育園の数はいっこうに
増えている気配を見せません。
これまで国や自治体からの潤沢な補助金を受け取り、
高コスト体質が定着した自治体認可の保育園は、
新規参入によってその補助金が減ることに
危機感を抱いていると、その記事には書いてありました。
それが本当だとしたら、まったくばかみたいな話ですよね。
とはいえ、保育園業界ばかり責めてもいられず・・・
今後、新規参入によって保育園数が増えていけば
補助金によって安くすんでいた保育料が上がる可能性があるため
記事では、そうなればすでに認可保育園に入所している
親からの反発もあるだろうと予測してました。
国の問題、保育園業界の話と言うのは簡単かもしれません。
でも保育園不足、待機児童増加の本質を見極め、
私たち利用者も理解や協力をしていかなければ
一朝一夕に解決する問題ではないだろうと
考えさせられました。
(2010年4月)
- 登録日時
- 2010/05/17(月) 22:45