【7月のトピックス①】
野球・相撲・ゴルフ・格闘技・サッカーの順番が逆転!
●私はかなりのスポーツ観戦好きです。その順番は表題のとおりですが、先月(6月)はその順番が逆転しました。といってもサッカーが1番になって相撲が最下位になったということですが…。
●日本中が熱狂したワールドカップ南アフリカ大会における日本チームの敢闘に巻き込まれました。プロ野球は淡々と楽しむ程度、相撲は賭博問題に大揺れで興ざめしています。
●でサッカーはというと普段はJリーグすら見ません。かなり前から日本代表の試合のみしか観戦していないので、戦術などはよくわからないのです。それでも今回のワールドカップの盛り上がりのおかげでかなり知識が増えました。
●ご存知のとおり戦前の日本チームの評価は最悪で、特に岡田監督へのバッシングは酷いものでした。私は、幸いプロ野球ほどファンとしての打ち込み度が低いため、冷静に見守っていました。
●予想は1分け2敗がよいところで、3戦全敗もありうると思っていました。まあ1次リーグ敗退は100%だと諦めていました。ただ親善試合のイングランド戦をテレビで見ていて、なかなかやるなという感想を持ちました。
●ただ次の親善試合のコートジヴォワール戦で完敗したため、やっぱりダメかというのが正直なところでした。そして結果はご承知のとおり、日本チームの敢闘は多くの日本人を熱狂させ、感動させてくれました。
●私もカメルーン戦から俄かに愛国者精神が持ちあがり、敵のミスに喜び、日本の成功に喝采した次第です。1次リーグ最後のデンマーク戦は午前3時20分に目が覚め、布団の中でケータイのワンセグで見ました。家人が寝ているので午前5時前にようやく起きて、別室のテレビで最後まで汗をかきながら見ていました。
●日に日にマスコミの取り上げ方は異常なほど熱気を帯びていましたね。決勝トーナメントのパラグワイ戦の頃は、普段サッカーなど見ない家内までテレビ観戦する有様です。それまでは我が家では午後11時を過ぎてのテレビ観賞は厳禁なのですが、我が家の女王様の緊急処置で一緒になって応援していたのです。(笑)
●最後は激闘でした(写真参照)が、あまりにも劇的で日本らしい負け方でしたね。残念でしたが「よくやった」というのが正直な感想です。選手達はもう一試合スペインと戦いたかったでしょうが、おそらく完敗だったでしょう。(遠藤も阿部もイエローカード2枚で出られませんでしたからね)
●ワールドカップはまだ続いています。3位決定戦と決勝戦が残っています。オランダかスペインか、素晴らしい試合を見せて欲しいですね。準々決勝あたりからの試合の内容は、それまでとレベルが違うように思えます。
●日本チームや一部のヒーロー、それにPKを失敗したおかげで名前を覚えられた記憶に残る駒野選手。その後も好意的にマスコミに取り上げられています。何よりも良かったのは岡田監督の評価が一変したことです。長く日本サッカーの功労者として優遇されるし記憶に残る事でしょう。
●明るい話題なのでとてもいいんですが、スポーツ愛国者としてはきちんとした総括をしてもらいたいですね。そして岡田監督とどなたか優秀なルポライターにはドキュメントを書いて欲しいですね。DVD付の方が理解しやすいかもしれません。
●特に選手の皆さんが口を揃えて言っておられた「チームワークの良さ」がどのようなプロセスで形成されたのか、読み応えのある事実と分析が読みたいですね。
●各マスコミでの分析がいろいろ行なわれているようですが、私はテレビの「サンデーモーニング」で解説の中西哲生氏がまとめておられたのに首肯いたしました。以下に要旨を紹介しておきます。
●中西氏は4つのポイントにまとめておられました。
その4つとは…
●1、本番直前の戦術システムの変更
2、初戦がカメルーンという相手に恵まれた
3、セットプレーに至る積極的な動きがあった
4、チームワークの良さ
●最初の戦術システムの変更は、FW岡崎からDF阿部との入れ替えによる守備を固めた。MFの本田を1トップのFWに据えた。MFにFWの大久保を入れ、もう1人MFには中村俊輔ではなく松井を起用した。(後で知りましたが大久保と松井はとても仲がよく、ヨーロッパでも親交があったとのこと)この戦術システムによる戦い方で勝ったことで自信を持った。
●カメルーンは他のヨーロッパにチームより恵まれた相手だった。彼らは高地でのサッカーへの対策をしていなかった。日本は直前にスイスの高地で合宿を行い、高地対策を行なっていた。そしてどのチームも緊張する第1戦に勝利する事でチームのムードが一変したということ。
●日本は予定どおりよく守ったが、よく走った。攻めの姿勢もあり積極プレーで相手のファウルをもらえる動きだった。それに本大会で使用されたボールを普段から使っていたので慣れていた。
●チームワークの良さについては詳細な解説はありませんでした。これについては選手のコメントを参考にしたうえでの要因にあげられたと思います。ぜひ誰かにドキュメントを書いて欲しいですね。
●およそ戦うものには「勝利」が目的ですから、勝つ事が成果です。成果が上がるからチームワークも雰囲気も良くなるのは自明のことです。ぜひそのプロセスを明らかにして、次回のブラジル大会に生かしてもらいたいですね。
●最後に本大会で好セーブが光って、ベルギーへ移籍の決った日本代表GKの川島選手についてのメルマガ情報から。彼は欧州でのプレーを目標としてこれまでに英語、イタリア語、ポルトガル語をマスターしているそうです。まさにプロ根性、素晴らしい準備力です。見習いたいものですね。<完>
- 登録日時
- 2010/07/10(土) 15:28