【今月読んだ雑誌から】
特集:ユニクロ店長「十戒」 :「商業界」8月号より
■ユニクロの総帥、柳井正氏は記事の冒頭インタビューで「日本の小売業チェーンは【形】だけのチェーンストアになっており、中味である従業員、管理者が、どういうモラルを持って人生のキャリアをつくっていくかという観点が抜けているんじゃないでしょうか。分業制という【形】でやっているので、各機能や各部署の部分最適になっており、全体最適になっていない。だから成果が挙がらない」と指摘されています。
■続いて店長の重要性を説いておられます。「本来、店長は自ら考えて行動する商売人でなければならないのに、企業は本部の指示通り動くサラリーマン店長を要求している。チェーンストアはそういう弊害があるということを忘れてはいけない。」
■また店長はドラッカー教授の言う「知識労働者」でなければならないとおっしゃっています。柳井氏は知識労働者とは「自ら考えて行動する人。付加価値を実現する場所である店の責任者である店長は、自分が知識労働者であることを自覚しなければならない。ものごとを人海戦術で解決したり、体育会系気質の気合と根性でやろうとしても、何も解決しない」
■そしてユニクロ店長の行動規範を「店長十戒」としてまとめておられます。それは最近グローバル化に通用するように改訂されたそうです。そのことの詳細については記事が教えてくれます。
■さらに実際の店長の現状や人材育成の「ユニクロ大学」についても紹介してくれています。31ページに亘る特集ですから読み応えがあります。特に若い力が中心の企業です。若い人が頑張っている姿がいいですね。ぜひ一読をおススメいたします。
■以下に「店長十戒」を抜粋して掲載しておきます。商業雑誌ですからそのまま転載すると著作権に反すると思いますので、重要な文言は伏字にしておきます。読者の方はご自分の力でヒントを参考に推測するか、書店でこの雑誌を購入するか、立ち読みをしてください。
■①店長はお客様の●●●●のため的確な商品と●●●●売場づくりに命を
懸けろ。
②店長は●●●●精神を発揮し、目の前のお客様のために全力を尽くせ。
③店長は誰よりも高い●●と●●を持ち、正しい方向で質の高い仕事をしろ。
④店長は●となり、●となり、部下の●●と将来に責任を持て。
⑤店長は自分の仕事に、誰にも負けない●●と異常なまでの●●を持て。
⑥店長は社員の●●になり、部下と本部に対して●●●●●●●を取れ。
⑦店長は販売計画を考え抜き、差別化と●●●●を売場で生み出せ。
⑧店長は経営理念とFRWAYに賛同し、●●経営を実践しろ。
⑨店長は本当に良い服を良い店で販売し、高い収益をあげ●●に●●しろ。
⑩店長は謙虚な心で、●●に●●し、どこでも通用する世界の第1人者に
なれ。
【参考キーワード】:この中から適切な文言を選んで下さい。
・利益要因 ・会社 ・熱意 ・勇気 ・意欲 ・マネジメント ・育成
・付加価値 ・魅力ある ・生活向上 ・戦略 ・優秀 ・全員 ・自信
・活躍 ・サムライ ・サービス ・リーダーシップ ・模範 ・貢献
・イニシアティブ ・期待 ・願望実現 ・基準 ・満足実現 ・元気
・鏡 ・光 ・希望 ・鬼 ・仏 ・手本 ・隙のない ・奉仕 ・成長
・生活 ・目標 ・社会 ・教育 ・指導 ・参画 ・自分 ・顧客
・誇り ・能力 ・オーナーシップ ・闘志 ・意思
■これは柳井氏が自社の社員向けに「期待する店長の行動指針」として示されたものです。私が店長ならこの中から自分の価値観に近いものを3つ選んで、自分の言葉で書き直します。<完>
- 登録日時
- 2010/07/10(土) 15:35