▲写真は同番組のDVDです。ゲストの桜井よしこさんに惹かれて買いました。
【今月のトピックス④】
テレビ番組「たかじんのそこまで言って委員会」の企画力
● 今回もテレビネタです。 関西地方を中心としたテレビ番組「たかじんのそこまで言って委員会」の企画力の面白さをご紹介します。この番組は関東地区では放送されていないようです。
● 毎週日曜日の午後1時半から3時までの90分間の放送です。CMを除くと正味は75分ぐらいでしょうか。実際には120分ぐらい収録しているのかもしれません。(編集でカットが多いと思われます)
●「やしきたかじん」が委員長で、最近有名になりつつある「辛坊治郎氏」が副委員長です。2人のコンビで進行する政治問題を中心としたトーク番組です。レギュラーは「桂ざこば師匠」「三宅久之氏」「宮崎哲哉氏」「勝谷誠彦氏」の4名で残り4名はゲストという構成です。準レギュラー格が「田嶋陽子氏」「山口もえちゃん」です。
● 同番組のホームページには少し前の動画がアップされているので楽しむことができます。
● この番組のファンの方も多いようで、視聴率も内容によりますが10%から15%ぐらいはあるようです。
● コメンテーターの過激な本音発言に、他の番組のMCの時より控えめに発言しながら進行する「たかじん」、それをフォローする「辛坊氏」の絶妙のコンビが番組を面白くしてくれています。
● 先週24日はお休みでしたが、17日放送の中国に関する企画はとても面白かったですね。特別ゲストに「孔健氏」「石平氏」「ヤン・イー氏」、それに手嶋龍一氏がゲストコメンテーターでした。(石平氏、手嶋氏はいいですね)
● 今回取り上げたのは同日の番組のテーマの構成がとても面白くて上手いと思ったからです。
尖閣諸島事件以来、国会や毎日のニュースに出てくる中国について問題提起をしています。その取り上げ方とは・・・
● 中国料理にひっかけ「中国五大麺」と「中国五大迷惑」という比較です。こういうのを「比喩」というのでしょう。いきなり「中国の五大迷惑」とテーマ設定をしないで、五大麺というもののイメージでわかりやすく、親しみやすくするのはうまいなあと思いました。
● 内容はまだホームページにアップされていないようなので、私のメモを紹介しておきましょう。このテーマはまだ今週末にも取り上げられるかもしれません。(娯楽番組ですがノートしながら見る私はおかしいですかね<笑>)
● 中国五大麺と中国五大迷惑の関係とは・・・
①坦々麺→四川省 :天秤棒で担いで売り歩いたところから命名。
尖閣諸島事件で天秤にかけて圧力をかける中国。
②刀削麺→山西省 :生地を包丁で削ぎ落としながら鍋でゆでるのが特長
知的所有権問題。他人のアイデアと儲けを削ぎ落とす
模倣と海賊版を繰り返す中国。
③打りゅう麺→北京 :麺を覆い隠すアン(あんかけ)
人権問題。共産党政権が隠し続ける人権問題。
④伊府麺→広東省 :一度油で揚げて、スープの旨みをたっぷり吸わせる麺。
経済問題。世界経済の旨みを全部吸い上げる。
⑤ジャージャー麺 :北部の家庭料理。日本と違い甘くない。
文化の違いでは済まされない中国人旅行客の迷惑な
マナー問題。
● このようなテーマについてコメンテーターの容赦ない発言が視聴者の溜飲を下げる効果を発揮しているのだと思います。ゲストの中には異見を言う方も意図的に招いており、レギュラー陣と衝突するのも見ものです。
● 新聞やテレビでは報道されない内容がまことしやかに出演者から発せられるのも楽しみです。但しそれで何かが変るわけではありませんが。
● 私の場合は出演者の発言内容もさることながら今回取り上げたようなテーマ設定と構成に関心を持って見ています。そうすると自分の仕事のヒントになることが発見できるからです。今回も閃めくことができました。(笑)
●今月発売の新潮文庫の桜井よしこさん著の「異形の大国 中国」を推薦いたします。ぜひご一読下さい。<完>
- 登録日時
- 2010/10/28(木) 16:40